こつこつわくわく四季おりおりに

東京下町の片すみの四季おりおりの風景を気ままに。

高知・「絵金蔵」を訪ねる

4月5日、徳島からの帰京の折に、高知県・赤岡町の「絵金蔵(えきんぐら)」を訪ねました。
絵金という絵師のことも高知にこういう施設があることも全く知らなかったのですが、昨年夏に藤原緋沙子さんの「絵師金蔵 赤色浄土」という小説を読んでその存在を知り、機会があれば訪れてみたいと思っていました。
訪問すると、係の人はとても親切でいろいろと説明してくれました。本の内容は結構忘れてしまっていたのですが、おかげさまでしっかりと思い出すことができました。
また同じタイミングでたくさんの外国人の方が入館されており、ここでもインバウンドを実感することに。ということで紹介ビデオは英語の解説を聞くことになってしまいました(笑)


「パンフレット」

「建物外観」


絵金とは、絵師・金蔵を略して絵金。もとは土佐藩家老桐間家の狩野派の御用絵師だったものの、贋作事件に巻き込まれ追放。野に下った金蔵は流浪の末、赤岡の町に定住し、芝居絵屏風をたくさん残したのだそうです。
絵は赤を中心とした極彩色の絵の具を用いたおどろおどろしいもので、その筆力と存在感に圧倒されます。
 

芝居絵屏風は赤岡町の町内各区で保管されており、毎年7月の絵金祭りでは各家の軒先に飾られて観ることができるそうです。その時期にも訪れてみたいですね。


併設されている農村歌舞伎の「弁天座」。この日は貸し切りで見学できませんでした。残念。


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