こつこつわくわく四季おりおりに

東京下町の片すみの四季おりおりの風景を気ままに。

3月の道ばたの小さな花

3月も、そして今年度も今日で終り。3月になると道ばたも賑やかになります。



「ハコベ」(ナデシコ科)は春の七草のひとつ。花弁は10枚に見えますが、実際は5枚で1枚が2つに切れ込んでいるから。別名はヒヨコグサ。幼い頃、家でセキセイインコを飼っていて、毎朝ハコベを摘んで篭にいれてあげると大喜びでついばんでいました。特につぼみを好んで食べていました。


「ナズナ」(アブラナ科)も春の七草。いわゆるぺんぺん草です。空き地や道ばたのちょっとした隙間に、この世の春は自分のためにあると言わんばかりに目いっぱい咲いています。
こんなに咲いていておいしいのなら、こんなに幸せなことはないのだけれど。



「ホトケノザ」(シソ科)は葉っぱが台座のように見えるところから。こちらも春の七草のひとつになっていますが、本当のところは「コオニタビラコ」とのこと。ホトケノザは葉が固くて見た目はあまりおいしくなさそうです。


東京ではホトケノザは3月上旬に満開を迎え、3月下旬になると、ホトケノザによく似た
「ヒメオドリコソウ」(シソ科)が花を付け始め勢力を拡大します。荒川の土手では、最近ヒメオドリコソウがとても増えたように感じます。


「セイヨウタンポポ」(キク科)も3月になると咲き始めます。咲き始めたこの時期はまだ背丈が短くて土地に張り付いていますが、これからグングン伸びて白い綿帽子をつけることでしょう。
カントウタンポポも探してみたいのですが、上から眺めるだけでは見分けられそうにありません。近年は交配種も増えているそうです。


「カラスノエンドウ」(マメ科)もあちこちで見られます。種の房が真っ黒になることから名づけられたとか。


「オオイヌノフグリ」(ゴマノハグサ科)も少し残念な名前。透明感のある青色はとてもかわいい感じなのに。春の小さな訪れを感じることができる花ですね。


明日から4月。穏やかな月になると良いですね。


(撮影:2023年3月上旬~下旬、荒川区・江東区)

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