そぞろ歩き、茗荷谷から春日まで
今日は立冬ですね。暦上はもう冬。朝夕は冷たい風が気になるようになってきました。
一昨日の良い天気の日に、茗荷谷駅から春日駅までゆったりと歩いてきました。
今回、茗荷谷に行ってみようと思ったのは、木内昇さんの「茗荷谷の猫」を読んだところから。初めて茗荷谷駅に降りました。猫はいなかったけれど。
今回は土地勘がまったくないので、文京観光協会のサイトで紹介されている「茗荷谷〜春日を歩く」のコースに沿ってあるいてみることにしました。
駅から北東に少しいくと、筑波大学がありました。昔の東京教育大なので東京に校舎があっても変ではないですね。
その手前にあるのが、「カイザースラウテルン広場」。文京区とドイツのカイザースラウテルン市の姉妹都市提携を記念して造られたそうです。面白い彫刻が並んでいます。
雰囲気の良い「湯立坂」を下っていくと、右側にあるのが「占春園」。
水戸徳川家の水戸光圀の弟で水戸藩の藩主だった松平頼元の屋敷にあった日本庭園の遺構。現在は筑波大学の管理となっているようです。
木々に囲まれた静かな道を上っていきます。
日本庭園といっても、綺麗に整備されている訳ではなく、結構自然のままを残していて、都心とは思えない鬱蒼感があります。
とても大きな銀杏の木。
このあと、千川通りを南東に下っていくと、右側に「石川啄木 終焉の地」の歌碑がありました。
更に達磨坂をずんずん下り小石川植物園を左手に見ながらぶらぶら歩いていくと、「傳通院」に到着。
1415年、浄土宗第7祖の了誉聖冏上人が「無量山寿経寺」として開山したそうで徳川家康の生母・於大の方の菩提寺となっています。
「於大の方」のお墓
「千姫」(二代将軍徳川秀忠の娘)のお墓
「孝子」(三代将軍徳川家光の正室)のお墓
堺屋太一さんのお墓もありました。
傳通院を出て、小石川の高級そうな住宅街を下っていくと、途中に「善光寺坂のムクノキ」というのがありました。樹齢100年の古木で空襲で上のほうは焼けてしまったそうですが、それでも生きている、その生命力に脱帽です。
春日駅の近くには、「こんにゃくえんま」の愛称で親しまれる「源覚寺」がありました。
老婆の眼病を閻魔大王が自分の右目を与えて治し、老婆は感謝して好物の「こんにゃく」を断ち、供え続けたのが由来。
本堂にはたくさんのこんにゃくが供えられていました。
今回の行程は約5kmでした。
楽しくのんびりと歩くことができました。
(2023年11月、文京区)